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            メール・マガジン

      「FNサービス 問題解決おたすけマン」

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       第000号   ’99−06−15

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        「何にお困りですか?」

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これ、N氏がクライアントを初めて訪問する時の、切り出し方なのだ

そうです。会ったことがないのは残念ですが、それも不思議ではない。

N氏は、私が企業内研修の講師として籍を置いていたD社のライバル、

KT社のリーダーだからです。ちょっと、会うわけには行きませんよ。

 

しかし、こう訊かれたら誰だって、「何もありません」とは言わない。

よく申しますね。「エ?問題が<何も>無いって? そりゃ問題だ!」

およそ人間の存在するところ、問題が無かったらオカシイくらいです。

相手は当然、「実は、ですね、、、」と来る。そこからはN氏ペース。

そう、KT社の売り物は「問題解決技法」研修プログラムなのです。

 

先任社員からそのように聞かされた時の実感、「いやあ、そうズバリ

と行けたら、さぞ快感だろうな!」。その印象、15年たった今でも

忘れられないほど鮮やかなものでした。

 

その私も、実は第1の人生で、似たようなアプローチを実行してはおり

ました。古典的金属材料、バイメタルの特性を生かしたサーモスタット。

この私が念入りに作ったのですから、品質上等。それまで同業他社製品

を採用していたがトラブルに見舞われた、という大メーカーからお声が

かかって出向き、それで取引きが始まる、、、いま振り返っても、人を

食った、何とも恵まれた商売をしておりました、、、だから、お客様と

顔を合わせる時は、既に「お困り」であることが分かっている。だから

「何に、、、?」とは訊く必要が無い、という順序。つまりタイトルの

質問は、したことが無かったのです。 ウーン、してみたいなあ。

 

「問題解決おたすけマン」のホームページ<方法>に<手短な質問で>

としましたが、今後どなたかとやり取りするとしたら、私の第1番目の

質問は、従って<これ>、「何にお困りですか?」なのです。

 

しかし、その質問に対して返される答のほうは多分、あまり<手短>で

はない筈。それは覚悟しております。色々あるでしょうからね。それを

解きほぐすには、、、お分かりですね、、、次の<手短な質問>です。

それがどんな質問になるか、それは計りかねます。世の中に<全く同じ

問題>はあり得ませんし、それをどう表現するかも人によりますから。

 

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「問題解決」、、何か古めかしいですな。ええ、活字で盛んに見られる

ようになったのが、あの高度成長時代。もう手垢にまみれて、、古い。

でも、廃れることは決してない。それは当り前です。

 

企業は人なり。人は人間なり、、、何やら落語みたいですが、その

「人間」は、ただ一人でいてすらトラブルやストレスの発生源です。

何人も集まれば、「人間関係」。その順列か組合せか、いくらでも

「問題」が生じるであろう、、、と想像することは難しくありません。

加えて、リストラとやらで少なくなった人数、反比例して重くなった

職務や責務の負担。当然、「解決」に投入できるエネルギーは相対的

に減少しております。しかもハイテク時代とあって、「問題」の質も

<高度化>している、、、。

 

<現役>の皆さんのご苦労いかばかり、と思えば<退役戦士>の心も

穏やかではありません。せめて一隅でも照らせたら、、、というのが

現在の私の心境です。                ■竹島元一■

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